【撃退法の決定版】カバートアグレッションとは?対処法

一見いい人そうに見えて、実は一緒にいるとあなたがいつの間にか罪悪感を感じさせられていたり、ストレスを感じさせられたりする人はいませんか。

このような人と付き合うと、あなたが傷つき、疲れ果ててしまうことがあります。

周りに良い顔をしながらあなたを攻撃してくる人がいた場合、どのようにすればあなたが身を守ることができるのか。

もしこのような人がそばにいると気づいた場合、どのように対処すればよいのか。

今回は一見善意を装ってあなたを攻撃してくるカバートアグレッションの人たちに対処する方法をお話しします。

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カバートアグレッションとは

カバートアグレッション(Covert Aggression)とは、「隠された攻撃性」を意味します。

直接あなたに攻撃してくる人は、ある意味わかりやすいと思います。悪口を言ってきたり、あからさまに嫌がらせをしてきたり。

そういう人は、敵も多く作り、嫌われていることが多いです。

ですが、もし周りに取り入るのが上手な人だったり、無邪気そうに見えて実際には人を傷つける人だったりしたら、どうでしょうか。

例えば、あなたに対して、「なんでも相談にのるからね」と言って、親身に相談にのってくれたとします。しかし、それを知らないうちに第三者に言いふらし、あなたが言いふらされているのを知ったときに、「このことって内緒だったっけ…ごめんね」と言ってきたりします。

他には、頼んでもいないことを勝手にやっておいて、「私、良かれと思ってこれだけやってあげたんだけど、〇〇ちゃんが嫌だったらいいよ、気にしないでね」というように、あなたが罪悪感を持つようしむけてきたりします。

このような、「善意に隠された攻撃性」のことをカバートアグレッションと言います。

一見は「常識人」「良い人」に見えているだけに、あなたも気づかぬうちに攻撃されていることもありますし、周りにも気づかれないことも多いため、非常に厄介です。

カバートアグレッションの目的

では、カバートアグレッションを持つ人は、どうしてこのようにして善意を装って人を傷つけたり、罪悪感を持たせるようしむけるのでしょうか。

彼らにとって、何か得なことがあるのでしょうか。

彼らは、「周りの人を自分の支配下に置いておきたい」「他人を自分の思うように操りたい」という思いを胸に秘めています。

周りの人を自分の支配下に置いておくためには、「良い人」と思われている方が、彼らにとっては大変都合が良いのです。

そして、自分が「良い人」と思われたまま、自分の思い通りに人を動かすことができる、ということです。

そして、標的になった相手をじわじわと責めて、罪悪感やストレスを与え、コントロールしていくのがカバートアグレッションの目的です。

ちなみに、カバートアグレッションの人は権力を持つ人に取り入るのは上手く、自分に都合の良い相手だけ仲間にする傾向があります。

そして、カバートアグレッションの人は相談に乗るのが上手く、相手から情報収集しながら相手の力をコントロールしてきます。

カバートアグレッションは病気?サイコパス?

カバートアグレッションは、病気というよりは、「人格(パーソナリティ)障害」ともいわれています。

カバートアグレッションは「潜在的攻撃性パーソナリティ」に分類されるという説もあります。

つまり「潜在的に他人に対しての攻撃性が並外れており、常識の範囲を超えている人間」といえます。

ちなみに、サイコパスも人格障害のひとつでですが、こちらは「略奪的攻撃的パーソナリティ」に分類されます。

サイコパスの定義を見てみますと、

「精神病質者。良心のない人。愛情や罪悪感・共感能力のない人」

ということになりますが、サイコパスは「反社会性パーソナリティ障害」に分類されます。

一見すると普通の人と見分けがつかないところ―頭の回転が速く、勘が良いところはカバートアグレッションの人と共通していますが、カバートアグレッションの方がサイコパスより見抜きにくいです。

サイコパスは男性に多いですが、カバートアグレッションは女性に多いのも特徴です。

カバートアグレッションの人は一見とても「常識的」「良心的」に見えます。共感能力もありそうに見えます。それだけに、カバートアグレッションは見抜きにくく、より厄介な存在ともいえます。

カバートアグレッションの対処方法・対策

仕返し・撃退しようと思わないこと

カバートアグレッションの人は、無意識に人を操っていることが多いです。

そして、とても頭の回転が速く、勘が良いところもあります。

仕返し・撃退しようと思うと、あなたが逆にやられてしまいます。それこそ、精神的に追い詰められてしまいます。

カバートアグレッションの人は、気にくわない人がいると、徹底的に攻撃してきます。

ですので、敵に回さず、弱みを見せないで穏やかに共存していくことが対処法のひとつとなるのです。

関わらない

相手がカバートアグレッションの人だと見抜けたら、何より関わらないのがいちばんです。

カバートアグレッションを見抜くためには、カバートアグレッションの特徴をあらかじめ知っておくと対処しやすいですので、挙げておきます。

1.無垢、無知、混乱を装う

2.都合の悪いことがらを回避する

3.嘘をつく

4.急に怒る

5.被害者を装う

6.すべて都合よく解釈し、正当化する

7.相手に罪悪感と恥を感じさせる

以上のような特徴の人が近くにいたら、関わらないようにすること、そして、弱みを見せないようにする必要があります。

【人別】カバートアグレッションの対処法例

友達がカバートアグレッションの場合

友達がカバートアグレッションだった場合、まずは、あなたがその友達を「カバートアグレッションだ」と見抜くことが必要です。

自分が罪悪感を持たされたり悩まされたりしているのは、自分のせいではなく、友達がそう思わせているのだということを悟りましょう。

その上で、信頼できる「カバートアグレッションではない友達」に相談し、客観的な目でカバートアグレッションの友達を見てもらうと、結果的にあなたが困らされているのが見えてきます。

それがわかったら、自分の中で線引きをし、受け流すようにしましょう。どうしても受け流せない限界のところにきたら、冷静にNOと伝えましょう。

母親がカバートアグレッションの場合

母親がカバートアグレッションの場合、いわゆる「毒親」ということになります。

「毒親」との関係は、できるだけ早く断ってしまった方が得策です。

独立できるのであれば、独立しましょう。

「毒親」との関係は一切断ち、連絡も取らないようにした方が良いです。

「あなたが良かれと思って」と、あれこれカバートアグレッションの母親は仕掛けてきて、あなたが罪悪感を持ったり、あなたの自己肯定感を下げるような関わりをしてきたりします。

あなたが悪いのではなく、母親がカバートアグレッションなのだと見抜き、なるべく早く独立することをおススメします。

兄弟がカバートアグレッションの場合

兄弟がカバートアグレッションの場合も、離れられるのならば離れて関係性を断ちましょう。

できれば連絡も取れないようにした方が良いでしょう。

どうしても一緒に住まなくてはならない場合は、自分の中で線引きをし、受け流せるところは受け流し、譲れないところはきっちりNOと言います。

そして、カバートアグレッションの兄弟には弱みを見せないようにします。

また、その兄弟の行動や事実だけを見ましょう。言い訳に対して絶対に譲歩してはいけません。

妻がカバートアグレッションの場合

妻がカバートアグレッションの場合、例えば、「あなたはいつも仕事なのね。でも大丈夫よ。あなたが仕事で忙しいのはわかってるから。私はおとなしく家で待っているわ」などと言ってきます。

相手を縛っているように見えないようで、自分が日常生活を犠牲にしているように見せ、あなたの罪悪感を誘っています。

あなたが罪悪感を持たされているのは、相手が悪くないフリをして他人をコントロールしているからです。

カバートアグレッションの妻が、あなたの友人関係、社会的関係をとにかく削っていくのです。

あなたに罪悪感を背負わせて友人関係、社会的関係を削らされていると感じたなら、妻がカバートアグレッションであることを見抜きましょう。

カバートアグレッションの人は敵だと思うと徹底的に攻撃してくるので、敵には回さず、要求に対してはYESかNO、あいまいな答えは出さないというふうにしていきます。

離婚するのもひとつの手ですが、一緒に暮らしていくのなら、手のひらの上で転がされているフリをしているとうまくいきます。

父親がカバートアグレッションの場合

父親がカバートアグレッションの場合、独立できるのであれば独立しましょう。

もし、母親もまた父親の犠牲になっているのであれば、母親と一緒に逃げるのもひとつの方法です。

まずは父親がカバートアグレッションであることにあなたが気づくことが大事です。

母親に気持ちを聴いてもらい、なるべく客観的に事実を見てもらいます。自分が罪悪感や恥の感情に苛まれているのは、父親がカバートアグレッションだからだと気づかせてくれる環境が必要です。

そうすることで、あなたの気持ちは楽になり、あなたの自己肯定感が下がることを防げます。

上司がカバートアグレッションの場合

上司がカバートアグレッションの場合、一見は味方のフリをして近づいてきて攻撃してきたり、頼みを断りづらいようにもっていく人がいます。

まず、上司がカバートアグレッションの人であると見抜くことが第一です。

「良い人」そうに近づいてくるけれど時折グサッとくるようなことを言う人、あなたに自己嫌悪感を感じさせる人、自分のことを棚上げして人のミスや欠点を指摘してくる人はカバートアグレッションの人である可能性がきわめて高いです。

見抜けたら、絶対に弱みは見せないことです。そして、決して正面切って戦おうとしないことも大事です。

表面的には上司の手の上で転がされているようなフリをし、客観的な事実だけを冷静に判断するよう努めると良いです。

同僚がカバートアグレッションの場合

まず、同僚がカバートアグレッションの人だと気づくことが大事です。

カバートアグレッションの7つの特徴にその同僚が当てはまっているかどうか、冷静に判断します。

もし当てはまっていたら、信頼のおける上司にも相談してみましょう。

あなたのことを上司は案外客観的に見ている可能性がありますので、どんなふうに同僚があなたを追い詰めているのか、見えているかもしれません。

上司が、あなたがカバートアグレッションの人のことで悩んでいることをわかっていてくれる、というだけでもあなたは救われるでしょう。

ママ友がカバートアグレッションの場合

ママ友がカバートアグレッションだった場合は、まずカバートアグレッションであることを見抜くことが大事です。

そして、同じ学校や幼稚園などで逃げられない関係なのであれば、なるべく積極的には関わらないということも大事です。

もし、カバートアグレッションのママ友に振られて何か話せば、大げさに言いふらされてしまいます。

挑発には乗らないようにし、敵には回さず、弱みを見せずに穏やかに共存するのが対処法になります。

先輩がカバートアグレッションの場合

先輩から逃げられない場合は、うまく距離を取るしかありません。

はじめは良い人そうに近づいてきますが、自分のコントロール下にいないと攻撃してきます。

後輩のあなたを攻撃し、突き落として優越感に浸るというのがカバートアグレッションの先輩なのです。

ですので、逆らわない程度にうまく距離を取り、頼り過ぎないようにしましょう。

子どもがカバートアグレッションの場合

子どもがカバートアグレッションの場合、親が罪悪感に苛まれたり、親の人間関係がむしばまれたりします。

こういう子どもは一見「いい子」ですが、ずる賢く手口は巧妙。人の弱点に付け込んでは抜け目無く立ち回ります。

親は、カバートアグレッションを知り、彼らの狙いや戦略を理解すること、そして、相手の言い訳を認めず、相手の言動だけで議論することを心がけましょう。

子どもははぐらかしたり嘘をつくのも上手ですから、それも認めず、直球で答えられる質問で聞いていくと良いです。

恋人がカバートアグレッションの場合

恋人がカバートアグレッションである場合、あなたの価値観を否定されたり、今まで培ってきた人間関係から孤立させられたり、共依存のように精神的に支配されたりします。

もし、恋人がカバートアグレッションだった場合は、かなり闇の深い関係性になりえます。

自分の守るべきものだけはしっかり守り、それ以外は譲歩することでカバートアグレッションの恋人のプライドを傷つけずに、被害を最小に抑えながら、距離を取ることをおススメします。

罪悪感や良心に流されずに、確信が持てる事実だけをベースに客観的に考えるようにして、不必要な自己否定や罪悪感を持たないようにしましょう。

そして、すみやかにフェードアウトしていきましょう。

残念すぎるカバートアグレッションの末路

カバートアグレッションの人自身も、意識的に人を振り回しているわけではなく、無意識に人を振り回していることがほとんどです。

大人になってもマトモな友達がおらず、プライベートや会社生活もあまりうまくいきません。

権力者の中にもカバートアグレッションの人はいますが、役職定年したら、権力がなくなり、その人の周りに人がいなくなる、ということもあります。

周りの人たちは、カバートアグレッションの人の人柄ではなく、権力にメリットを感じてお付き合いしていただけです。

カバートアグレッションが見抜かれてしまうと人は離れていきますから、年齢がいくごとに孤独になりがちな存在であるともいえます。

自分がカバートアグレッションだと気づいた時の治し方

自分がカバートアグレッションだと気がついているということは、少なくとも「人への支配欲は良いものではない」という考えはある、ということです。

支配欲の背景には、「人間不信」「強すぎる承認欲求」「共感性の低下」「ストレス」があります。

自分がカバートアグレッションだと気づいた時の治し方としては、支配欲の背後にある、これら4つをどう克服するか、にかかっていると思います。

人を支配し、振り回すのをやめてみると、他の人の愛情を感じることができます。人を支配しなくても、あなたの人間関係は壊れないことがわかります。

強すぎる承認欲求に対しても、裏には自尊心の低さがあります。あなたは頭の回転が速く、人の心を十分読めるという特技があるのです。自分自身を認めてあげるところから始めると良いですね。

また、「共感性の低下」と「ストレス」に対しては、ストレスがたまってしまって疲れているために起こってくるものです。まずは、ゆっくり休むこと、リラックスを心がけることから始めると良いでしょう。

カバートアグレッションの支配欲がおさまるまでには時間がかかると思いますが、自分で気がついたのであれば半分は克服できたようなものです。

あとは、人を支配しなくても良い関係が築ける、長い目で見ればその方が自分にとっても幸せなのだ、と感じられるようになるとあなたも変わってきます。

カバートアグレッションのおすすめの本

『他人を支配したがる人たち』ジョージ・K.サイモン/秋山勝 (草思社文庫)

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『他人を攻撃せずにはいられない人』片田珠美(PHP新書)

まとめ

カバートアグレッションの人は、一見は良い人そうであっても、あなたを無意識に振り回し、あなたを罪悪感に陥れ、精神的にダメージを与えていきます。

周りにカバートアグレッションの人がいた場合は、距離を置くことがいちばんですが、どうしても距離を置けない関係性であることも考えられます。

そんなときは、

✔自分が耐えられる限界はどこなのか明確にしておき、それを超えてきたらあなたはどうするのかを先に決めておく。

✔カバードアグレッションに対して、自分が求めている物は何なのかを考えておく。

✔いざというときに自分をサポートしてくれる人を探しておく。自分に対して、客観的に意見を言ってくれる人など。

以上のように、カバートアグレッションの人に対処していきましょう。

敵に回すと逆ギレされるので、決して敵に回さず、上手に手のひらで転がされているフリをしていき、こころの距離を取っていけるとあなたが傷つかずに済みます。

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