清浄歓喜団とは?特徴・歴史・原材料・味や通販は?

 みなさんは、清浄歓喜団というものを知っていますか? 歓喜団と聞いて、何も知らない人はまず、その正体を思い浮かべることはできないと思います。

 しかし、実はとても長い歴史を持つものです。今回は、そんな歴史があるのにあまり知られてはいない清浄歓喜団について、ご紹介します。

執筆者GYPSEE

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亀屋清水の清浄歓喜団とは?特徴

亀屋清水の清浄歓喜団

 清浄歓喜団とは、奈良時代に伝わった唐菓子の一種で「団喜(だんき)」と呼ばれるお菓子です。京菓子として、現代にも伝わっており、略して「お団」などと呼ばれることもあります。

 数多く存在する京菓子の中でも、清浄歓喜団は1000年も前からその姿を変えることなく、現代へと受け継がれてきました。

「清浄歓喜団なしには、和菓子の歴史を語ることはできない」

 と、言われるほど、長い歴史を持っています。

 亀屋清永は、この清浄歓喜団を製造している日本唯一の和菓子処のことです。

清浄歓喜団と聖天(歓喜天)

 清浄歓喜団は、もとは神様に捧げるためのお菓子でした。聖天様(歓喜天)の大好きな食べ物だとされており、そのため、聖天様(歓喜天)へのお供え物として、よく用いられるお菓子でもあります。

 聖天様(歓喜天)は、ヒンドゥー教のガネーシャを起源としている仏様です。

 清浄歓喜団はちょうど巾着のような形をしています。それは、金銭を入れるための袋になぞらえていると言われています。

 聖天様(歓喜天)は砂金の入った巾着袋を持っており、巾着は聖天様(歓喜天)を祀る待乳山聖天のモチーフになっています。それにちなんで、巾着のような形になっているともいわれています。

平清盛

 清浄歓喜団というと、平清盛を思い浮かべる人もいるかもしれません。

 それは、2012年に放送された大河ドラマ「平清盛」において、清盛の父・忠盛が清浄歓喜団を食べているシーンがあったからでしょう。

 その後も、ドラマの中で清浄歓喜団を食べるシーンがあったそうで、あの食べ物は何だ、と思った人も多いのではないでしょうか。

清浄歓喜団の歴史

清浄歓喜団の歴史

 はじめにもご紹介しましたが、清浄歓喜団は奈良時代に唐の国から伝わった「団喜(だんき)」と呼ばれるお菓子です。

 遣唐使といえば、みなさんも聞き覚えがあるのではないでしょうか?

 そう、日本史の教科書に載っている日本が唐に遣わした、使節団のことです。その遣唐使が、仏教とともに日本へと持ち帰った「団喜」と呼ばれる唐のお菓子が、現代に伝わる京都のお菓子・清浄歓喜団なのです。

 清浄歓喜団のすごいといえることは、1000年も前からその製法や姿形を変えることなく、現代へと受け継がれてきたことです。

 伝来当時は、貴族などの上流階級しか、口にすることができなかったものであると伝えられています。

 そのお菓子を、1000年以上が経った現代でも、食べることができる。それはとてもすごいことなのです。

あまり知られていない理由

有名ではない?

 清浄歓喜団と聞いて、なにそれ? と思った人も多いのではないでしょうか?

 紹介したように、清浄歓喜団は由緒あるお菓子です。しかし、京都の八つ橋のように、すぐに思い浮かべることができるほど、有名にはなっていません

 どうして、あまり知られていないのか、その理由をご紹介します。

入手ルートが少ない

 実はこの清浄歓喜団、京都にある老舗「亀屋清永」というお店でしか製造されていないのです。

 このお店は、創業が元和3年(1617年)とされている、400年以上も和菓子を作り続けてきた由緒正しい京都の老舗です。

 このお店でしか製造していないので、基本的には、京都にある亀屋清永の店舗でしか購入することができません

 なぜ、亀屋清永が清浄歓喜団を製造する唯一のお店なのか。

 それは比叡山の阿闍梨(あじゃり)という僧に伝授してもらった、門外不出の秘伝の製法を現代までずっと守り続けてきたため、唯一のお店になることができているのです。

清浄歓喜団の原材料

「食べるお香」として有名

 清浄歓喜団は「食べるお香」として有名です。

 お香を食べるってどういうこと? と思う人も多いかもしれません。ここでは、清浄歓喜団が「食べるお香」と呼ばれる理由を説明します。

清浄歓喜団の原材料&製法

 清浄歓喜団は、こし餡を米粉と小麦粉から作られた生地で包んで、胡麻油で揚げたお菓子です。

 ただ、このこし餡や、包み方などに秘伝の製法などが隠されています。

 こし餡には、7種類の「清め」の意味を持つとされるお香が練りこまれています。この7種類ものお香が、清浄歓喜団が「食べるお香」などと呼ばれる要因です。

 口に入れると、まるでお香を口に入れたような匂いと味わいを出すことから、多くの人が「食べるお香」だというようになったそうです。

 そのお香を練りこんだ餡を、米粉と小麦粉で作った生地で金袋型(巾着のような形)に包みます。

 そして、その口(包みを閉じる部分)を、八葉の蓮華をあらわす八つの結びによって閉じています。これによって、聖天様(歓喜天)のモチーフである、巾着のような形になるのです。

 さいごに、上質な胡麻油で揚げることによって、清浄歓喜団は完成します。

実は原材料は変わっていた?

1000年も前からその製法や姿形を変えることなく、現代へと受け継がれてきた〟

 と、清浄歓喜団の歴史の話をするときに書きました。

 しかし、実は中身の原材料は伝来当時のものとは変わっているそうです。

 昔は、7種類のお香を練りこんだこし餡ではなく、あんずなどを、甘草(かんぞう)甘葛(あまづら)と呼ばれる薬草などで味付けをしていたそうです。

 現代に伝わる、小豆餡を使用するようになったのは、徳川中期の後であると伝えられているそうです。

清浄歓喜団の味は?硬い?

味や硬さ

 清浄歓喜団の味は、お香を食べたような味がします。餡に練りこまれた7種類のお香の匂いが、味よりも先に、そう錯覚させるのではないかと思います(実際にお香を食べているともいえますが)。

 皮の硬さはとても硬くて、人によってはそのまま齧りついて、歯を痛めてしまったと言っている人もいます。もし、食べる機会があったら、そのまま食べようとすることはやめておきましょう。

 その食感としては、かりんとうが近いと思います。中にある餡子と相まって、かりんとう饅頭を食べているみたいです。人によっては、お香の匂いが強くて味どころではないという人もいるそうです。

清浄歓喜団の食べ方

 食べ方に厳しいルールはありません

 亀屋清永のホームページにも、〝食べやすい大きさに割ってお食べください〟としか書かれていないので普通に食べて大丈夫です。

 ただ、とても硬いそうなので、そのまま齧ると歯を痛めるそうなので、割ってからがいいようですね。

 歓喜団の下側(巾着の袋の底)を指で押して割るとよい、という人もいらっしゃいました。

 亀屋清永のホームページでは、一度、軽く焼いてから食べると、一段と香味があると書いてあるので、もし、家で清浄歓喜団を食べる機会があれば、食べ比べてみるのもいいかもしれません。

清浄歓喜団 通販

 食べてみたいけれど、京都に行くのは難しい。そうした人も多いでしょう。

 そうした人向けに、通販も行われています。

亀屋清永のホームページ

 亀屋清永のホームページにおいて、電話でのご注文を請け負っているようです。

 製造元ですので、安心して注文することができます。

高島屋・伊勢丹のオンラインストア

 清浄歓喜団を売っているのは、祇園にある亀屋清水の本店と、京都高島屋店、京都伊勢丹店の3カ所だけです。

 そのうちの1つである、高島屋と伊勢丹のオンラインストアでも、通販の取り扱いを行っています。

 こちらのほうが、電話注文よりも気軽に注文しやすいかもしれません。

まとめ

 今回は、清浄歓喜団についてご紹介しましたが、いかがでしょうか?

 食べるお香と聞くと、どんな味がするのだろうと、つい興味が出てしまいますね。

 もし、京都に行く機会がある人は、ついでに清浄歓喜団を食べてみるはどうでしょうか? きっと、とても良いお土産話になると思いますよ。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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